本園は70年の歴史を持ち、あたたかく良心的な園として皆様に親しまれています。

広い園庭の一角には「どんぐり林」があり、昆虫を捕まえたり薪を拾ってカレーライスを作ったりして自然に触れながら過ごしています。

園庭の中央には遊びのホールがあり、年齢の違う子どもたちが兄弟のように関わって遊びます。

子どもたちは各コーナーで自分で遊びを選び、お友達と遊びを広げていきます。

主体性や一人一人の心を育てることが本園の教育の柱です。

伸びる力を信じてまかせる

子どもたちはいつも吸収したいという意欲が満々です。

ですから、彼ら自身が伸びる力を持っていることを信じて、ちょっとだけ援助をしてあげて、あとは見守ります。

「これをやりなさい」ではなく、子どもたちからの「これをやりたい!」という意思表示を受けて、環境を整えてあげるわけです。

年長さんになると、運動会のテーマを決める、入場門を作る、作品展のテーマを考えて作る、というように自分たちで考える力を生かして幼稚園生活を送ります。

人の気持ちを感じ取れる子へ

子どもたちは自分を最大限に表現して、思いきり遊びます。

すると、体の成長がうながされるだけでなく、想像力をめぐらせるなかで意欲がわいてきます。友達ともごく自然にぶつかり合います。

そこで、ルールが必要になります。ルールをつくり、守りながら、楽しく遊ぶ習慣を身に付けます。

やがて、ルールが無くても人の気持ちを自然に感じ取り、正しい行動が出来るように育ってほしいと考えています。

どんなことがほかの人にとって不快なのか、どうしたらお互いに気持ちよく過ごせるのか。そんなふうに、まわりの人を思いやることを学びます。

ダイナミックな環境は純朴さを育てます

運動会ができるように、との思いから、人数のわりには園庭をちょっと広めにつくりました。

お父さんやお母さんに見てもらうのに、なじんでいる場所なら子どもたちも力を発揮しやすいのです。先生たちにとっても肩に力が入らない、手づくりの運動会が出来る効果があります。

園庭には大きなくぬぎの木や草むらも有り、どんぐりや虫などがとれます。枯れ木をひろってきて、カレーライスの煮炊きに使うこともあります。

また、園外保育では広大な明野村の畑に出かけます。お芋を植え、収穫のお芋掘りをしながら、土、虫、花に触れて自然の豊かさに感謝します。

先生全員が園児全員を見守ります

先生と子どもたちの心がひとつになったとき。それは、とてもやりがいを感じる瞬間です。

「こんなことって、楽しいんじゃないかな?」という投げかけをちょっとしただけで、クラス全体がやる気になる。一生懸命になる。笑顔になる。そして、自分のカベを乗り越えていく。それを見るのは、とてもうれしいものです。

一人ひとりを見ていると、日々、微妙な変化があるのに気づきます。そんな変化を、私たちは先生全員で見守っています。自分のクラスの子でなくても、みんなの名前を知っていて、みんなが遊ぶ様子を見つめています。

「〇〇ちゃんは、こんなことをしていたよ」とクラスの枠を越えて、お互いに伝えあっています。ご家庭にも、いろんなせんせいから嬉しい報告があると思いますよ。